たぶん、パリ

夏の映画日記2013ー 「うたかたの日々」

 
そろそろ日本でも公開になるという
「L'écume des jours」、邦題「ムード・インディゴ 〜うたかたの日々〜」

言わずと知れた、ボリス・ヴィアンの名作の、映画化作品。



d0157810_695977.jpg




フランス人なら誰もが思春期時代に読んだとされる国民的文学を、
多くのフランス人に愛される映画監督、ミッシェル・ゴンドリーによって映像化。

ということで、
フランスでは公開前から大きな話題となっていた。
広告もすごかった。


私自身も、原作もゴンドリー作品も大好きなので、
発表当初は大いに興奮した。

しかしながら、キャストを知るにつれ、公開前の情報を得るにつれ、
なんだか少しずつ、期待度が下がっていき・・・

それでももちろん映画館に足を運び、鑑賞。


結果は、
「期待以下でも、期待以上でもない」

まあ、こんなものだよね
という感じだった。

周りにそう言っても、
「まあそんなものだろうね」
と口々に返された。

なぜだろう?


細かい話は敢えてしないけれど、
まずはヒロインのクロエを演じた、オドレイ・トトゥが非常に残念だ。

彼女のことは決して嫌いではないし、
作品によってはとてもいい女優さんだと思う。
でも、この作品では
彼女の存在が、すべてを台無しにしていた。
(もちろん私の視点では、という話。でも周りのフランス人らも同意見だった)

そもそも彼女には、「謎の不治の病」にかかりそうな雰囲気が全くない。

ああ、残念。


キャストに関しては、色々と大人の事情が絡んでいたようなので、
まあ仕方ないのだろう。


肝心の映画のはこびも
原作に忠実だし
(そのためにか要素を盛り込みすぎて、いささか長く感じるくらいに忠実)
ゴンドリー監督の生み出す、やさしく可愛らしく、
そしていい意味で夢見がちな空気感は健在だったけれど

でも、なんていうんだろう?
それ以上の何か。
化学反応?
みたいなものを、もっと感じられたらよかったのになあ。


考えてみると、トレイラーが一番良かった。
初めて見た瞬間、わくわくして、公開が待ち遠しいと思った。

トレイラー内で使われている
The Lumineersの曲 "Ho Hey"は、公開前はフランスのラジオでヘビーリピートされていて
私も大のお気に入りだったのだけど、
映画では全く使われていなかった。
あれは一体、何だったのだろう?








久しぶりにこの映像を見てみたら、
やっぱり面白そうに映って。
もう一度みたら、また別の感じ方をするのかもしれない!

でも正直、映画館での大画面でなくて
DVDでまったりと鑑賞、くらいでちょうどいい作品なのかもなあ
[PR]
by tabunparis | 2013-08-27 04:07 | 映画