たぶん、パリ

<   2013年 09月 ( 1 )   > この月の画像一覧

夏の映画日記2013ー "Frances Ha"

「夏の映画日記」といっても、
もう夏も終わりだから。
早く書いてしまわなくては、パリはすぐに秋がきてしまいそうだ。


観た順番はこの際置いておいて、
まだフランスで上映中の作品から。
「Frances Ha」

この夏、というより2013年上半期で
私の中でのベストかもしれない。


d0157810_5394394.jpg



予告編でなんとなく気になってはいたのだけど、
封切りがちょうど日本にいた頃だったので
映画館では観ないかな、と思っていた。

ところが日本から戻ると、
色んな人が「よかったよ」とか「いいらしいよ」と言うもので、
それだったら、と何の気なしに観に行ってみたら、
それはそれは、とても気持ちのいい作品だった。


舞台はニューヨーク。
20代後半の、ダンサー(志望)の女の子の話。

仕事、恋、友情
色んなことがうまくいかなくて、必死にもがいて、でもなんとか明るくがんばって。
と書くと、どこにでもありがちなストーリー?と思ってしまうでしょうけど。

描き方が、面白い。

30歳前後の頃におそらく誰もが通るであろう経験や、感情を
しめっぽくならずにうまく追いかけて
全編モノクロで展開するストーリーは
まるでひとりの女の子のドキュメンタリーのよう。

特に親友とのやりとりや距離感が、
非常にこの世代の女の子っぽくて
描写がうまいなあ、ととても感心した。

そして主役の彼女の、いい意味で普通な感じがいい。
すごく美人なわけでも、スレンダーなわけでもなく、
でも一度みたら忘れない、フレッシュで個性的な魅力を持っている。


きっと世代も性別も関係なく、皆が
観終わったあとに
ふわっと明るい気持ちになれる、とてもチャーミングな作品。

映画に詳しい友人は
「ヌーベルヴァーグの映画っぽいよね」
と言っていた。
私は「ふーん、そう?」程度の知識と感覚だけれど、
でもそうね、なんだかちょっと新しくて古い感じ。(なにそれ?)
そんな雰囲気も、私にとっては入り込みやすかったのかもしれない。

音楽もよかったし、
DVDが出たら、ぜひ手元に置いておきたい。
[PR]
by tabunparis | 2013-09-07 06:03 | 映画